誰かの言葉に温度を吹き込む取材ライターに挑戦したい

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学生のころからインタビュー記事を読むのが好きだ。

なにかに挑戦しようとしている人、挫折から立ち上がった人、誰かの悩みを解決しようと奮闘している人、そのような人たちの言葉を見かけると力が湧いてくる。

言葉には諸刃の剣があるからこそ、人を勇気づける、人を活かす言葉を使う人に惹かれるのだ。

そしてその言葉たちを引き出した存在に興味を持つようになった。

インタビュー記事の文末に表記されている人の存在、それが取材ライターを始めて認識したキッカケだ。

私はこれから取材ライターに挑戦しようとしている。

もちろん需要と供給のバランスや、求められているものへ提供できるスキルとの相性もあるだろうから、やりたいと思ったところで実現する保証はない。

それでも挑戦するためにすでに動き始めている。

取材ライターとして活動できるようになったら大事にしたいことがある。

それは「誰かの言葉に温度を吹き込むこと」だ。

これまでセールスライティングや、SEOライティングも経験したが、どうもそれだけでは言葉の温度を乗せきれないことが多かった。

きっとコンバージョン率向上という終着点を意識しすぎたのだろう。

意識するあまり、温度のない言葉を書くことが増え、闇夜に音も立てず静かに土を侵食する波に溺れ始めたのだ。

浸食されるうちに書くことへ無力さを感じ、手が止まってしまった。

書くことを休み、温度のある言葉に目を通すようにした。

本と木漏れ日

朗らかな太陽を浴びながら近くの公民図書館へ足を運び、気になったタイトルを端から端まで借りて帰る。

大好きな黄色のソファーに腰掛け、時間を忘れて好きな言葉を浴びる。

雲間が晴れていくように「温度のある言葉を書きたい」という気持ちが芽生えてきた。

まさしく今、カーテン越しから優しく零れ注ぐ太陽のような温かみのある言葉を。

きっと心の奥深くに書くことが好きという気持ちがかろうじて残っていたのだろう。

そして固まった手を解すように、エッセイテイストでこの記事を書いている。

もしこれから仕事として文章を書くときは、言葉に温度を乗せたい。

これまで積み上げたSEOやセールスの経験も活かしつつ、誰かの言葉に温度を吹き込み、読む人の気持ちにそっと寄り添えたらと思う。

fin